現場でよく作業員がクランプを締めたり、型枠に穴を開けたりするのに使用しているインパクトドライバーですが
現場監督の人が便利そうだからといってインパクトドライバーを買うと失敗することがあります
測量や丁張り関係で
コンクリートやアスファルトに穴を開ける機会が多い
のであれば、振動ドリルを買うべきです。
インパクトドライバーと振動ドリルの違い
インパクトドライバーと振動ドリルは見た目は似ていますが、得意としている用途は違います。
- インパクトドライバーはきつく締める
- 振動ドリルは硬いものに穴を開ける
です。ここを間違えてしまうと、どうにもならなくなります。
インパクトドライバー
インパクトドライバーの動作で大きな特徴は
回転方向にインパクト(打撃)を与えることができる
ことです。なので
- 回転方向にトルクを与え
- ナットを締めたり
- ビスを締めたり
できるのがインパクトドライバーです。
現に単管のクランプを締めるのに使われているのはインパクトドライバーです。
振動ドリルドライバー
振動ドリルの動作で大きな特徴は
軸方向に振動を与えることができる
ことです。なので
- ビスの進行方向に振動を加え
- コンクリートに穴を開けたり
- アスファルトに穴を開けたり
できるのが振動ドリルです。
小さなハンマードリルのようなものだと思ってください。
振動機能を無くしたりトルク調整機能があるので、あまりキツく締めたくない柔らかいです木材へのビス締めなども振動ドリルで行った方が良い場合もあります。
あまり締めてしまうと食い込みすぎてしまう場合もありますので、、
自分の失敗談
トンネル現場での失敗があります。
位置出しの目的で、トンネルの側壁部のコンクリートに貫板やコンパネなどの木材を、コンクリート釘で打ち付けて固定してあげる必要がありました。
打ち付けた木材に色々と距離や長さなどの情報を書く。といったものなのですが
その当時は何も知識がなかったもので、コンクリート釘の下穴開けにずっと
コンクリート用ビットをインパクトドライバーに取り付けて作業していました。
- 思いっきりインパクトを押しつけてあげないと穴が開かなかったり
- あまり硬い部分は穴が開けられなかったり
- ビットの先端がすぐ丸くなって使い物にならなくなり
インパクトってみんな呼んでるのに衝撃が加わっている様子もないし、全然穴なんて開かないじゃないか。
と思っていました。無知って怖いですね。
なんとかして無理やりコンクリートに穴は開けていましたが、時間はかかるは、ビットの消耗は激しいはで良いことなかったですね。
その後、振動ドリルの存在を知ったのは3年後です。
測量で使える振動ドリル
ということでコンクリートに下穴を開けるのであれば、振動ドリルをおすすめします。
- コンクリート釘のための下穴開けや
- 測量鋲の下穴開けが出来ます
特にこだわりがなければマキタ
MAKITAはバッテリーの互換性が高いので、メーカーをどこにしようか迷った時はマキタ一択です。
振動ドリルだけでなく、ブロワーやハンマードリルなど別の機種でも同じバッテリーが使えます。
他のマキタ製のものを買うときは本体だけ買えば済むのでお得です。
さらに作業員で使用しているインパクトドライバーもマキタ製が多いです。
なので急にバッテリーがなくなってしまったり、バッテリーを忘れてしまった際に他人から借りて作業を行うことができます。逆にバッテリーを貸してあげることもできますよ。
私はBosch(ボッシュ)派
人と同じやつはなんか嫌だな。と思う人にはBoschがおすすめです。
ドイツのメーカーなので品質は信頼できます。何よりこのドイツのメーカーというのがなんとも魅力的です。
ドリルのことを「ボッシュ」と呼んでいる人もいます。そのくらい有名なメーカーです。
私も実際に現場で使用していましたが
- アスファルトの下穴開けは余裕
- 24N/mm2のコンクリートの下穴開けも余裕でした
捨てコンや基礎コン打った上に、位置出しなんかでコンクリート釘を打つことがありますが、4mmくらいの下穴開けくらいであれば余裕でこなします。
メーカー発表ではコンクリートに10mmくらいの穴は開けられるそうです。
用途によってはハンマードリルも検討
もし10mm以上の穴を開けたいのであれば、ハンマードリルをおすすめします。
コンクリートへの穴開けやハツリ作業に特化していますので力は申し分ないです。
しかし本体がデカくなって重くなりますので、これをおすすめできる人は限られてしまいます。
細かい作業をするのであればおすすめできません。汎用性は少ないです。
まとめ
- 回転方向にトルクを与え
- ナットを締めたり
- ビスをきつく締めたり
- ビスの進行方向に振動を加え
- コンクリートに穴を開けたり
- アスファルトに穴を開けたり
- 型枠などの木材に下穴を開けたり
- 簡単なビス締め
- 研磨など
目的に応じて道具を使い分けてください。
では
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