プロフィールをご覧いただきありがとうございます。7年間ゼネコンで土木施工管理として働いていたごじょーろうです。
一般には「キツい」「たいへん」など言われている施工管理業界ですが、自分のリアルな実体験や経験を発信することで、建設業や現場監督のことなどをもっと知ってもらおうと思います。
就職や転職の情報収集や、資格の勉強、施工管理のコツや現場のちょっとした知識などを記事にしていこうと思います。
未経験者や若手施工管理で日々奮闘している方の役に立てるような文章を書いていきます。
- 土木施工管理を7年経験
- 地方国立大卒(学士)
- 一級土木施工管理技士/コンクリート主任技士/コンクリート診断士
- 性格はずぼら
- 働き方改革は自分の責任だと思い転職
施工管理になった理由
成績が悪かったから??
今でこそ7年勤めた土木施工管理でしたが、そもそも学生の時から目指していた道ではありませんでした。
「建築士」になろうと思い、大学の工学部建設系の学科に進学しました。しかし、2年生の後期に「建築系」「土木系」進路振り分けがあり、各コースの定員が決まっているため、成績順に希望コースを選択できるというものでした。
やはり建築系は人気があり、成績の悪かった自分は「土木系」に決まりました。
そのまま何となくゼネコンへ
学生時代は部活動中心の生活だったこともあり、卒業ラインすれすれに単位をそろえ、将来何するなどの明確なビジョンも無いまま卒業しました。
知り合いがゼネコンに勤めていたこともあり、大学も卒業したしゼネコンにお世話になろうと思い、とあるゼネコンに入社しました。
ゼネコン生活
1年目は新潟へ
なかなかに激務でした。
叱られ続ける時間最長記録を叩き出したのはこの現場でした。
自分の面倒を見てくれる上司とうまくコミュニケーションが取れず叱られっぱなしで、14時50分 〜 19時10分までずっと小言を浴びせられた経験をしました。

4時間20分も。逆に叱る方がたいへんだよね。
昼夜交代制でしたが、帰りは0時前後になることがしばしば。遅くなった時は夜勤の人に宿舎まで送ってもらっていました。
それでも「勉強のためだ。経験が浅いから残業が多いんだ。」と、持ち前の負けん気でなんとか1年目を乗りこえました。
2年目は石川へ
1年目の時にいっぱい教育された甲斐もあり、山岳トンネルという初めての工種でしたが楽しく仕事をこなせました。トンネル作業員いわゆる坑夫の人たちはいきなりおっかない人たちばかりでしたけど。
この頃から建設業界の残業時間を減らそうという動きも活発になり、なんとここの現場の所長は土日閉所を決断しました。そのため1年目とは比べものにならないくらいイキイキしていたと思います。
休みの日はもっぱら釣りをしていました。というか釣りくらいしかやることなかったです。

石川県の先端の方で、週休2日ってあんまりやることないかも。。
下の写真の白い建物が現場宿舎(兼事務所)です。

3年目は福島へ
会津編
会津の山奥、奥会津と呼ばれるところの現場でした。
河川・ダム系の工事で、潜水士の人たちもいて面白い現場でした。特殊なコンクリートを水中に打設していたので、コンクリートの勉強はここで知識を深めました。そしてこの現場は竣工、現場宿舎の撤収まで従事していました。
ここはいわゆる4週6休のごく一般的な現場でしたが、私生活はとても不便。
最寄りのコンビニまで車で40分、スーパーまでは1時間弱かかるところに現場宿舎がありました。週末の貴重な休みにわざわざ山を下りる気力も起きず、休みは昼から競馬を見て買いだめした酒を飲むというどうしようもない生活をしていました。

ガソリン代も時間もむだ

福島中通り編
この現場では営業から引き継ぎ、作業所の立ち上げから従事しました。全体施工計画書やその他諸々の書類作成から仕事が始まりました。
内容としては一般的な鉄筋コンクリート構造物の構築や、鋼矢板の土留めなど本当に一般的な工種です。
一方、この時期あたりから将来を真剣に考えるようになりました。
転職のきっかけ
将来は仙台に住みたいと考えていたが、会社の先輩や上司を見ると、家を買っても単身赴任で月に2回程度しか家に帰ることができていないこと
そもそも引越しは人生の中で大きなイベントなはずのなのに、自分でそれを選択できないこと
会社は「働き方改革」と言いながら、なかなか変わらない働き方。毎月の定例会議で、「先月の残業時間は何%増えた、減った」など、ただのデータ報告の会議。
給与テーブルが公表されているので、先が見えてしまっていること
ふと。自分で人生を変えてみようかと思い立ちました。
それでも経験はムダにしたくない
施工管理をやめたものの、せっかく7年続けた仕事なのでこの経験は誰かの役に立つだろうと思い、このブログを立ち上げました。
施工管理は苦労します。特に若手のうちは。自分もそうでした。
大学や専門学校では構造力学やコンクリート、土質や水理学など、材料的な性質・力学的性質しか学びません。施工というか現場を全く学ばないのです。
そんな環境から卒業したての若手社員はいきなり現場に配属され、現場は知らない、飛び交う言葉はへんに略された現場用語、指示する相手は年上ばかりの作業員。苦労するのも当然です。
「ものづくり」に携わっているだけで、ゼネコン社員は「もの」をほとんど作りません。我々が現場で作るものと言えば、気づいたら飛ばされている(壊されている)丁張りくらいなもんです。
そのようなギャップを埋めるためにも、実体験に基づいた記事を書き
施工管理を知らない学生や業界未経験者の方たちには、ゼネコン、施工管理とはどんな仕事なのか
施工管理で働く若手の方たちには、現場をこなしてきたコツや共感できる苦労話など
伝えたいと思います。
土木に興味があまり無いながらも、それなりに勉強して資格を取得していますので、勉強方法など試験対策的な記事もアップできればと思います。