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【朝礼】現場監督の朝礼。職員からの安全伝達をマンネリ化させない方法。

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朝礼を何回もやっていると、話す内容が毎日同じだ話すネタがない。という現場監督の方は多いと思います。

自分もそんな思いをしたことがあります。

自分が所長と2人現場の時は、毎日自分が朝礼当番でしたので、今日は何話そうかと頭を悩ませました。

建設業って同じ施工サイクルがずっと続く時があるので、安全指示事項や危険ポイントってマンネリ化しやすいんですよね。

聞いている職人は毎日同じこと言ってんな。と思っています。聞く方も飽きてしまいます。

そんな方に、朝礼での安全伝達を見つけるポイントをご紹介します。

そのポイントとは「3Hを意識する」です。

マンネリ化しやすい朝礼でも、このポイントを意識するだけで、安全指示を見つけられるようになります。

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3Hを意識する

3Hとは「初めて変更久しぶり」の3点です。

同じサイクルの作業に見えても、小さな3H現場にたくさんあることに気づきます

この3Hを意識することでだいぶ安全伝達見つけ方うまくなります

初めて

その日の作業で「初めて」のことはありませんか?

作業が「初めて」の場合だけではありません。

作業員が初めてだったり、作業班が初めてだったり、使用する機械・道具が初めてだったり、作業する場所が初めて、搬入する運送業者が初めてだったりしますよね。

初めての作業

初めての作業なら、手順周知会を必ず開催するよう朝礼で伝えてください。

その作業の危険ポイントを朝礼で話せますよね。

また、作業には慣れていない状態です。作業中に手順を見直す必要があるかもしれません。

やり方を変える場合は、必ず再度みんなで手順を確認し合うように伝えることも大切です。

初めての作業班

作業班全体が新規入場の場合は、現場のルールで一番大事なものや、気に留めておいてほしいことを要点を絞って伝えるようにしてください。

必ず新規入場教育や手順周知会の開催も面倒を見てあげてください。

初めての作業員

新規入場者の作業員がいる場合は、その作業班にフォローしてあげるように伝えてください

現場のルールなどまだ分かっておらず、意思疎通がうまくとれないかもしれません。事故の元になります。

新規入場者教育ではルールが多くて覚えられませんので、

一緒に作業する人が現地でルールを教えてあげたり、お互いに合図を確認するように話せますね。

初めての機械・道具

機械・道具が初めての場合、使い方に慣れていません。

その機械を使う時の留意点などを伝えてください。

例えば、溶接が必要で初めてエンジンウエルダーを使う場合

被覆部などの各部点検や、アース棒をしっかり設置するなど話すことはありますよね。

油圧機械などの場合は油圧ホースがパンクするなどのトラブルも多いです。

始業前の点検を入念に行うように伝えてください。

ちょっとした初めて

例えば、綱矢板での仮締め切り工事の場合、

作業内容は綱矢板の打ち込みで全く同じですが、ある場所は一般道に近かったり、隣の建物に近いかもしれません。

そうすると

初めて道路側を施工するので、綱矢板吊り込みの際に荷ぶれが起きないよう、介錯ロープの使用を徹底させよう。という指示が見つかります。

変更

その日の作業で「変更」はありませんか?

作業の変更だけではありません。

手順、道具、人員、場所の変更はないですか?

変更が加わると、その作業、その手順、そのルールは「初めて」になります。

いつもと違うんだよ。ということを話してあげてください。

作業内容の変更

作業内容を変更した場合、いつものサイクルと動きが変わります。

ここがいつもと違う動きになるからね。と伝えられますよね。

この日だけ、荷下ろしをお願いしていたり

スポット作業で、この日の午後だけ別作業をお願いしていたり

そういう場合は、その作業に関する危険ポイントを伝えてあげてください。

手順の変更

前日に手順を見直したものは、まだみんなは手順に慣れていません。

その変更手順での危険ポイントを朝礼で伝えてください。

機械・道具の変更

道具・機械を変更した場合、これもオペさんが慣れていない場合があります。

不慣れによる事故が発生するかもしれません。

バックホウを入れ替えた場合、操作パターンが変わっているかもしれません。

事前の機械の点検確認をするように伝えてください。

作業人員の変更

建設業って作業班は同じでも、来る人がその日によって変わっていたりします。

人が変わるとどうなりますか?

お互い慣れていれば、空気感や阿吽の呼吸のようなものが出来上がっているかもしれませんが

お互い初めてだと、タイミングや合図が合わなかったりしますよね。

クレーンのオペレーターさんが変わっている場合もあります。

合図の受け取り方や、操作のクセなどは人によって違います。

事前に合図をよく確認し合うように伝えてください。

ちょっとした作業場所の変更

例えば土工事をやっている場合、

作業内容は土工事で全く一緒ですが、川に近い部分の法肩の作業と、現場出入り口近くでの重機作業では、場所によって危険ポイントが違ってきますよね。

その日の作業は何をするのか、機械がどう動くのかも頭に入ってないとこういう指示はできないですね。

久しぶり

その日の作業で「久しぶり」はありませんか?

久しぶりの作業は「ほぼ初めて」と考えてください。

作業内容は忘れていますし、手順も抜けが多いです。

久しぶりに入場してきた協力会社の場合、工事は進んでいるわけですから、以前の作業状況と全く変わっている時もありますよね。

久しぶりの作業

手順や作業内容、作業の流れなんて忘れていますので、

再度作業前に手順や段取りを確認してから作業に入るよう伝えてください。

久しぶりの作業班

コンクリート工事の場合、鉄筋工・型枠工・足場工全て作業班が違いますよね。

鉄筋屋さんにとっては次に入場してくる場合、前回鉄筋を組んだ場所にはコンクリートが出来上がっていて、状況が変わっていますよね。昇降口が変わっているかもしれません。作業箇所も高くなりますね。

作業が進むことで以前のようには作業できないこともあります

ものが出来上がってきて、作業ヤードが狭くなっているかもしれません。

いつもの資材置き場が無くなって、資材の吊り込み方が変わっているかもしれません。

そういうところも、久しぶりの作業班には伝えてあげる必要があります。

まとめ

3H(初めて・変更・久しぶり)とはいうものの

本質は全て初めてですね。

自分はこの観点で毎日の朝礼で話すことを考えていました。

ちょっとした具体例も入れて書いてみましたので、皆さんの朝礼の話すネタのきっかけになれば幸いです。

職員の安全指示で作業員にちょっとした気づきを与えられると、朝礼後のKYなどにもうまく反映され、結果として現場の安全作業につながりますので、ぜひ試してみてください。

では。

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