転職・就職

ゼネコンの転勤・田舎暮らしのメリットとデメリット5選

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ゼネコンの施工管理職は残業も多いですが、転勤も多いです。

工期にもよりますが、だいたい建築施工管理なら1〜2年土木施工管理なら2〜3年の周期で転勤をくり返します

所長、副所長、監理技術者なら竣工まで携わることが多いですが、ヒラなら工期の途中でも別現場に飛ばされたりします。

建築工事は地方でも街中での現場となることが多いですが、土木工事はトンネルやダムなど人里離れた現場が多いです。一応都市土木といった分野もありますが、地方配属になる可能性は頭に入れておいた方が良いと思います。

自分は土木施工管理として従事していたので、山や山の中の川の現場も経験しました。

そこで、転勤・地方勤務をしたことで良かったこと悪かったことをまとめてみました

良かったこと

① その土地の文化や人を知ることができる。

② 有名な場所やお店が近隣にある

③ 田舎暮らしができる

④ 仕事に集中できる

⑤ 会社の人と交流できる。

悪かったこと

① 日常の移動には費用と時間がかかる。

② 時間と場所の自由が利かない。

③ 自分の所持品を増やせない。

④ 仕事以外の人と関わらなくなる。

⑤ 異性との出会いがない。

理由は下で説明します。

ゼネコン業界で施工管理として働きたいと思っている方は、必ず経験することだと思うのでぜひぜひ読んでみてください。

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良かったこと

① その土地の文化や人を知ることができる

会社の命令でその場所に行かされる、住まわされるわけです。いわゆる転勤ガチャだったり配属ガチャですね。

でもその場所は、自分の判断では行こうとか住んでみようと思わないような場所かもしれませんよね。

その場所に半ば強制的に住まわされるので、行ってみないとわからない文化や風土を知ることができます。

作業員さんも地元から来ている人もいるかもしれませんので、話してみると面白いです。

地元のお店や居酒屋、お祭りやイベントなどやっているかもしれません。そういうところで、地元の人と話してみると、意外な発見があったりします。

町に数軒しか無い居酒屋で、当時その県の甲子園の代表に選ばれた高校の先生と出会ったことがあります。

その先生は、先発投手を担当していたことがあり、授業中は寝てばっかりいる子なんだよーって教えてもらえました。

自分の中では記憶に残っている経験ですね。

そういうところを楽しめる人はゼネコンに向いていると思います

② 有名な場所やお店が近隣にある

都会勤めの人だと、わざわざ地方に来ないとできないことが

すでに地方勤めなので、近場に観光地や有名なお店があったりします

近所でなくても車で1時間くらいで秘湯と呼ばれる温泉があるかもしれません。

行列ができている人気ラーメン店があるかもしれません。

休みの日にラーメンを食べて、温泉に浸かってリフレッシュするのは定番の過ごし方でした。

地域の特産品がスーパーや地産地消市場などで安く手に入るのは嬉しいですね。あまり都会に出回らないものや、新鮮な魚介・野菜が入手できます。

③ 田舎暮らしができる

朝鳥が鳴いていたり、近所に小川が流れていたりのどかな田舎生活を味わうことができます。

自分は都会よりも田舎の方が好きなので、この生活は自分に合うと思いました。

春先はそこらへんにふきのとうが出たりしますので、天ぷらにしたり(人の土地に注意)

釣りを始めてみたり、新たな趣味の発掘もできます。

④ 仕事に集中できる

基本的には現場と家の往復です。誘惑が少ない分、仕事に集中できます

現場宿舎の場合は、事務所から部屋に戻るだけですから、帰路に娯楽や誘惑が全く無いわけです。

仕事終わったら、風呂入ってご飯食べて部屋でちょこっと勉強して寝るという健康的な仕事人生活を送ることができます。

自身の部屋も4畳半や6畳で部屋でやれることなんて限られているわけですから、部屋では勉強したりYoutubeなどの動画を見るくらいしかないので、残業して仕事減らしとこう。みたいなダラダラ残業すしてしまう人も中にはいます。

⑤ 会社の人と交流できる

自分の周りにいる人間は会社繋がりの人しかいないので、休みの日に一緒に行動することもあります。

既婚者の先輩や上司も休日が日曜だけの時は基本帰省しないでしょうから、宿舎に居ます。その時に色々魅力的なお誘いがあります。

ゴルフに誘われたり、事務所の朝礼広場でBBQしたり、一緒に釣りに出かけたりすることが多かったです。

中には電話がかかってきて、部屋で飲んでるからちょっと来なよ。なんてこともあります。

部屋飲みはすぐできます。なんせ同じプレハブに住んでいるんですから。

手荒い場合は部屋をノックされて、僕の部屋に押しかけてきて部屋で飲み会が始まる。なんてこともありました。

学生寮みたいですね。これは人によってはデメリットかもしれません。笑

悪かったこと

① 日常の移動に費用とお金がかかる

どうしても車が必要

地方は車社会です。基本的に車を持っていないと移動が厳しいです。

車を用意しなければなりませんし、もちろん維持費や燃料代もかかります

原付でもなんとかなると思いますが、雪が降るところだと危険なので車が安全です。

私も1年目の最初の現場に赴任してから、4ヶ月目で車を購入しました

昔は休日にも現場の車を乗りまわせたのですが、(ガソリンも現場提携のスタンドで現場負担で入れられる)

事故が多かったり、そもそも業務用の車を私用に使うのは良くない。

ということで、業務用の車の用途外使用を禁止する流れになっています。

現場にもよりますが、そもそも新入社員とかにいきなり現場車を与えるところは少ないと思います。

移動に時間がかかる

休日に日用品の買い出しに街へ出たり、用事があるから地元へ帰るなどすると移動時間が余計にかかります。

日用品はネットでも買えますが、本や靴など中身や実物を確認してから買いたい物などは、自分が買いに行かないといけません。

土木の専門書が欲しいのに取り扱っている本屋さんが無いため、わざわざ片道3時間往復6時間かけて仙台まで足を伸ばしたことがありました

これでせっかくの休みが1日消化されてしまいます。無駄だなあと思います

普通だったら仕事帰りに本屋さんに立ちよって買うことできますよね。

知り合いとの予定があって地元に帰ったり、既婚者は自分の家に帰ったりしますが

新幹線の駅、高速バスの停留所、はたまた空港などに行って帰省します。

土日休みでも、移動で半日以上は潰れてしまいます。どうしようもなく無駄ですよね

最終的に引きこもりに

移動って時間がかかる上に、体力を消耗するんですよね。

運転するのも事故というリスクが伴います。

最終的に外出が億劫になって、引きこもりになります。

② 時間と場所の自由が利かない

何かの試合やライブを観に行きたかったり、そのタイミングでしか開催されていないイベントなどにはほぼ行けないですね。

行きたい日に限って、土曜仕事だったり祝日だったりします。

本当に行きたいというのであれば、この日に休みをください!と全力で休みを勝ち取りに行けば、会社の人が仕事をカバーしてくれたり、融通してくれたりしますが、

頻繁にそんなことしていると、あいつ休んでばっかりだなと思われます

一時期身体を鍛えたくなってジムに通うか、水泳に行きたいと思いましたが、通うという選択肢がないので腹筋ローラーで我慢しました。

あまり志す人は少ないと思いますが、英会話だったり、資格のスクールなどには通えません。基本的にはオンラインでやることになります。

仕事帰りに本屋で立ち読みしたり、マックが食べたくなっても店がありません。居酒屋で一杯引っかけて帰るということもできません。

無性に二郎系が食べたくなっても、我慢するしかありません。

③ 自分の所持品を増やせない

ゼネコンの施工管理は基本的に現場をローテーションする転勤族です。

自分の物が多いと引っ越しが大変になるので、自然と物をあまり買わなくなります。持たざる者になります。

宿舎の部屋も4畳半か6畳と狭いので、あまり所持品が多いと部屋に入りきらなくなります。段ボール5〜6個が限界でしょう。

服なども買わなくなりました。

基本週5〜6は作業着なので、週末に着る私服を2〜3着持っていれば余裕で回せます。

余談ですが、宿舎にベンチプレスのセットを持ってきている人がいて驚いたことがあります。

ミニマリストを目指す人はこの点はメリットになりますね。

④ 仕事以外の人と関わらなくなる

他人との話し方を忘れる

基本的には現場と自宅の往復なので、会社の人だったり、現場の人としか話しません。

飯場であれば食堂のおばちゃんが話し相手になってくれるかもしれませんが。。

基本的には男社会なので、現場ではおっさんとのやりとりばかりで、パチンコ競馬の話ばかりです。

会社の人とは現場の話、土木の話しかしません。

学生時代の友達なんかとは頻繁には合わないでしょうから、どういう付き合い方をしていたか忘れてしまいます。話題がうまく出てこなくなったりします

異性の声を何ヶ月も耳にしてないなあ。なんてことはザラです。

スナックはリハビリ

そういう流れで、休日にスナックに行くことを僕はリハビリと呼んでいました

お酒を飲めて、女性と話すことは気分転換になりますし、

何より仕事関係ではないので、損得勘定無しに会話をすることができます。

⑤ 異性との出会いがない

今現在相手の方がいる人や、学生時代から付き合っている人がいる方は大丈夫です。関係の維持に努めてください。

相手がいない人は、探すのが大変です。

まず女性がいません。いたとしてもモンペを履いて農作業をしているおばあさんしかいないです。

出会いを探すには街に出るしかありませんが、

近隣の町で相手を見つけても、自身は工期が終われば転勤確定ですから、1〜2年後には遠距離恋愛もほぼ確定です。

離れた大きな都会で相手を見つけても、最初から遠距離になります。

遠距離のハードルを越えてくれる相手を見つけるしかありません。これは非常にハードです

現場によっては、事務職として派遣で女性の方が雇われているところもありますので、

その人をお嫁さんに貰うというのは良くあるパターンだそうです。

まとめ

メリット、デメリットを書こうとして記事を書き始めたのですが、意外と私生活の紹介にもなってしまいました。

おそらく向き不向きがはっきり出るような職業だと思います。

いろいろなところに行ってみたい、さまざまな人と交流してみたいという人は向いていると思います。

ゼネコンに入社したらどのような生活になるかイメージする参考になれば幸いです。

では。

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