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【測量】トータルステーションの据え方解説。正しい手順で据えられていますか?

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前回の記事で、初心者へ向けた据え方として以下の記事を書き、その中で

求心望遠鏡を覗きながら、三脚の位置を調整しないでくださいね。と述べました。

しかし、もうクセがついてしまっていたり、いまさら新しい手順はどうも慣れない。

という人のために、別の据え方をご紹介します。自分の手順と比較してみてくださいね。

ちなみにこの方法は、高専とかで使用する測量の教科書に記載されている方法です。

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トータルステーションの据え方。正しい手順

① 三脚の天板が据えたい鋲・釘の真上に来るように三脚を置きます。天板はある程度水平になるようにします。

② ここで三脚を踏み込んで位置を確定させますもう三脚の位置は動かしません。もう抜かないでください。踏み込んだことで天板が斜めになるようなら、沈んだ脚を伸ばして天板を水平に戻してください。

③ 器械を取り出して、三脚に乗せてネジを閉め器械を固定したら、求心望遠鏡を覗きながら整準ネジを使って、鋲と求心望遠鏡の印を合わせます

④ そうすると器械は水平になっていませんので、光波の円形気泡管を見ながら三脚の伸縮で水平を調整してください

⑤ 器械を水平にすると鋲と求心望遠鏡の印が多少ずれていますのでもう一度、求心望遠鏡を覗きながら整準ネジで鋲に印を合わせてください。

⑥ ④と⑤を繰り返して、器械が水平の状態で鋲の真上に来ていればOKです。

⑦ 器械の電源を入れて、電子気泡管で水平の最終調整と求心望遠鏡での位置調整を繰り返します。xyともに10秒以内なら据え付け完了です。

求心望遠鏡を覗いて鋲に合わせる場合、三脚の伸縮で器械の水平にさせるのがポイントですね。

では、僕が初心者におすすめしない

三脚の1本を固定して、求心望遠鏡を覗きながら、残り2本の脚を左右の手で持って位置を調整する方法。

をどうしてもやりたい場合の手順は以下になります。

僕があまり好きじゃない手順

① 三脚をセットして、光波も三脚にセットしネジで固定する。

② 三脚の1本を固定して、求心望遠鏡を覗きながら、残り2本の脚を左右の手で持って位置を調整して、三脚を踏み込む。踏み込んだことで天板が斜めになるようなら、沈んだ脚を伸ばして器械を水平に戻してください。

求心望遠鏡を覗きながら整準ネジを使って、鋲と求心望遠鏡の印を合わせます

④ そうすると器械は水平になっていませんので、光波の円形気泡管を見ながら三脚の伸縮で水平を調整してください

⑤ 器械を水平にすると鋲と求心望遠鏡の印が多少ずれていますのでもう一度、求心望遠鏡を覗きながら整準ネジで鋲に印を合わせてください。

⑥ ④と⑤を繰り返して、器械が水平の状態で鋲の真上に来ていればOKです。

⑦ 器械の電源を入れて、電子気泡管で水平の最終調整と求心望遠鏡での位置調整を繰り返します。xyともに10秒以内なら据え付け完了です。

据わるのは据わるのですが、どうしても手順②番目が好きじゃ無いんですよね。

器械乗せたまま三脚踏み込むことになるので、ぬかるんだ土の上とかだと、予想以上に沈んでしまい器械が倒れそうになるので怖いです。

まとめ

ふたつの記事で説明しましたが、大まかに分けると2通りの据え方があるということを紹介しました。

光波の据え方(初心者におすすめ)

整準ネジで器械を水平に。鋲との位置関係は三脚の伸縮で調整する方法

もう一つの据え方

整準ネジで鋲と求心望遠鏡の印を合わせる。器械の水平は三脚の伸縮を使う方法

以前書いた記事も参考にしてみてください。

参考になれば嬉しいです、では。

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