今回は僕が実際に使用していた道具の紹介になります。
みなさん、鋼材に印をするときに何を使いますか?
石筆?
マーカー?
クレヨン?
色々ありますね。
別に印というのは相手に目的・内容が伝われば良いので
何使っても正解です。
ここで、僕は「けがき針」をおすすめしたいです。
上で紹介したものって全部ペン先が太くないですか?
もし、トータルステーションやレベルで印をしたけども、
印はわかる。印を出してくれたのはわかるけど
ペン先が太すぎて印のどこが正規の点なのかわからない。って言われたことないですか?
極端な話、木の棒に太字のマッキーで線が引いてあって、
この線が1mの標だからここで切って。と言われても
線のどっち側?線の真ん中?どこで切ればいいの?
となりませんか?
なので今回は「けがき針」の紹介と、ちょっとした活用方法をご紹介します。
鋼材の印つけ(けがく)
鋼材の印つけに「けがき針」を使用することは、ほぼ本来の使いかたです。
鉄鋼屋さんが鉄ものを加工するときに、目安となる「線」を「けがく」ためのものです。
なので言ってしまえば、鉄に墨出しをするためのものなんですね。
建設現場は身の回りは鉄に囲まれています。
ここに高さを持たせておきたい。というときに
レベルで測量して、けがき針で印を残しておくことができます。
マーカーで残した印では、太くてちょっと精度に欠けますよね。
別の日に他の人がその基準を使おうとしたら
印のマーカーのどこにコンベックス合わせれば良いかわからない。ということになりかねません。
測量の手元で
トータルステーションでの測量の時、
コンクリートとか鋼材に位置だしをしたい時ですね。
プリズムポールの先(石突き)ってやっぱりちょっと太いというか、丸くなっていますよね。
器械の人が「そこでーす。そこでOKでーす」って言っても
手元の人はプリズムの先のどこに印したらいいんだろ?
ってちょっと悩んだことないですか?
土木だとそこまで精度を求めるということはないのですが、
僕はなんか気持ち悪いです。
測量はしっかりビシっとやります、その上で施工の誤差でずれてしまうのは仕方ない。
という考え方の持ち主です。
このブログは「だいたい」建設ですが
測量だけは「だいたい」ではダメです。
なので、けがき針を出して針先を器械の人にもう一度確認させます。
「ここであってる?ここで印するよと」
その上で印をします。
で、その印も確認してもらいます。
固いことを言いますが、測量で出しているのは「点」です。
学校の数学の時に習いました。
「点」は面積を持たない。と
同じく「線」も面積を持ちません。
ここでいう土木の「線」とは、「通り」のことです。
レアケース
現場にいるとよく作業員や協力会社の職員の人から、
あれ持ってない?あれ貸してと言われます。
現場って機械や道具ってしょっちゅうトラブル起こりますから、その修理とかのために
ちょっと細い物持ってない?釘とか貸してほしい。みたいなことがたまーにあります。
その時に針なら持ってるけど。と言って「けがき針」を貸してあげます。
相性が悪かったもの
鋼材は鋼材なんですが、あまりにも錆が激しいものと
山留材は相性が悪かったです。
特に山留材。朱色というか薄い赤褐色のH鋼。
あの色ってリース屋が何重にも塗料を塗っているんですね。
けがき針で上手く印が乗らないので、細いマジックでなんとか対応していました。
現場に持ち歩くなら
袖ポケットや胸ポケットに入れててもいいですが、
あんまり出番は多くないので、腰袋の中に入れていました。
腰袋の中に入れていて一番危険なことは、サッと手を腰袋の中に入れたときに
針が手に刺さることです。
なので、針は格納できるものにしましょう。
かつ持ち運びに便利なペン型のものが売られていますので、
そちらを持ち歩くのが良いでしょう。
まとめ
現場監督も「けがき針」を持ち歩いていても良いと思います。
他の施工管理で使っている人を見たことないですが
便利さを知らないだけだと思います。測量ではかなり使えますよ。
よかったら使ってみてください。
では
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