アパートなどが近くに無い土木現場は、元請でプレハブを用意し職員、時には作業員も一緒に暮らすといった形態をとっていることが多いと思います。
こう言ったものは「現場宿舎」または「飯場」とも呼ばれ、ご飯を作ってくれる寮母さんのような人がいて、基本的には共用の食堂で朝昼晩の最低限のご飯は提供されます。
便利な一方で、
- 休みの日のご飯は寮母さんが休みだから自分で段取りが必要
- 自分で好きなものを食べられない(メニューが決まっている)
- 部屋でお酒飲む時のアテを用意するのがたいへん
という自由が効かないこともしばしばです。
何かを作りに行ったり冷蔵庫に取りに行ったり、現場宿舎で食堂に行くのはかなりのリスクを伴います。
食堂で酒を飲んでいる上司にエンカウントしてしまう
あちゃーと思います。酒好きな上司だった場合もう一緒に飲まなきゃいけません。
私はこれで朝まで付き合わされて、寝坊したことがあります。上司も寝坊したため、私はあまり怒られることはありませんでしたが。。
リスク回避のため部屋で自炊できるようにしておくのをおすすめします。
現場監督のたしなみと言っても良いでしょう。実際に使ったものも含め紹介していきます。
飯場での自炊道具おすすめ
1人用ホットプレート

部屋で自炊する分には、山善の1人用ホットプレートがおすすめです。
プレートが2種類あって「波型プレート」と「鍋用プレート」があるので(写真は鍋用プレート)
焼く、茹でる、煮る、鍋、炊く
一人暮らしでやりそうなものが全てできます。
温度は80℃〜210℃の範囲でダイヤル式で調整可能なので、温度の微調整も可能です。温度ヒューズもありますので過加熱の防止もできます。
出力も600Wとホットプレートにしては小さいですが、一人分なら火力に困ることはありませんでした。
サイズ感はインスタントラーメン2人前を茹でられます。最初の固いうちは麺が重なった上側はお湯に入りませんが、ほぐれてくれば問題なく茹でられます。
鍋で言うと、白菜1/4カットの半分と別の野菜と豆腐を入れたらパンパンになるかな。と言ったところです。
他にもパスタ茹でたり、肉焼いたり、米炊いてみたり、カレー作ったり、じゃがバター作ってみたり1つあるだけで色々料理の幅が広がります。
ケトル

これも基本ですね。
カップ麺食べたくなって食堂のポットまで行くのは面倒ですよね。
上で説明したように上司に遭遇するかもしれません。部屋でできることは部屋でやったほうがいいです。
フタを開けっぱなしにすると、沸騰しても自動でスイッチが切れないのをご存知でしたか?
風邪ひいた時にフタを開けたままお湯を沸かし、加湿器の代わりとして活用したり
レトルトカレーや中華丼のようなレトルトパウチのものも調理できます。
ガスバーナー

カセットボンベにつけるガスバーナーです。
部屋でお酒を飲むときってイカとかエイヒレ炙りたいですよね。
市販のパック寿司でも、サーモンとか炙るとその一手間で美味しくなったりします。
写真のものはまだ残っていたので撮ったのですが、これはもう廃盤になってしまっているようです。
キャンプブームなどでいろんなメーカーがガスバーナを発売していますので見てみてはいかがでしょうか。
部屋でタバコ吸うときにライター切れた。ライター失くした。と言った場合でもこのバーナーでなんとか対応できますよ。
ガス炉端焼き器

ガスの炉端焼き器です。
ホットプレートで焼き肉するのとお店で食べるのとを比べると、ホットプレートでやる方は「焼肉!」って感じしないですよね。
この炉端焼き器を使うと火で焼くことができるので、焼肉屋さんのロースターで焼いたような焼肉を味わえます。
長手方向に焼き鳥の串を乗せられるような架台がありますので、それで焼き鳥も焼けます。
1つ注意点ですが、それなりに煙が出ます。
部屋が煙くなったり、ひどい場合は火災報知器が作動するかもしれません。換気しながら使いましょう。
飯場の場合、部屋で火の使用が認められていない場合もありますのでその場合もやめておきましょう。私はそれで管理人に怒られたことがあります。
まとめ
食堂で決められたメニューに飽きてきた時は、気分転換に自炊をしてみるのもいかがでしょうか。
土曜の夜など部屋でゆっくりお酒を楽しみたいのに、食堂に行ったばっかりに酔っ払った上司に捕まってしまったなど、飯場生活は自分の部屋を出る時にはリスクを伴います。
飯場の集団生活を乗り切るためにも、自分の部屋で食事を作れるように準備をしておくをおすすめします。
では。
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