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【施工管理】土木施工管理の1日。スケジュール紹介。なぜ残業が発生するかも説明。

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施工管理の1日ってどんな感じなんだろう?施工管理の仕事をやってみたいけど、どんなことしているんだろう?

というふわっとした疑問に答えようと思います。

各会社募集要項の「先輩の仕事紹介」などで1日のスケジュールを紹介していますが、事実に基づいているとは思いますが、どこまで本当のことを書いているかどうかなんて怪しいです。

この記事を読めば、施工管理の1日の流れが分かります。自分がこの業界に入ったら、どんな1日になるかイメージできます。

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施工管理の1日

大まかな1日のスケジュール

1日の流れを書き出すと以下のようになります。

7:20 出社

7:45 朝礼

8:00 午前中の現場巡視

12:00 お昼

12:50 打ち合わせ

13:00 午後の現場巡視

17:00 現場作業終了。現場の最終確認。

17:30 内業

20:00 退社

現場の流れとして定着しているので、1日の流れは変わりません。現場によって12:50の打ち合わせが、お昼前の11:50だったりする程度です。ちなみに打ち合わせは必ずやります。

では1つ1つ実体験も踏まえ解説していきます。

出勤

現場の近くにアパートを借りているなら、車や自転車での通勤になります。場所によっては電車通勤をする人もいるでしょう。

宿舎と事務所が一緒になった現場宿舎なら、部屋から出て事務所に入れば出社ですね。

現場宿舎は3年ほど経験がありますが、自分は朝が非常に弱く、年に1回は必ず寝坊するタイプなのですが、ギリギリまで寝ていられるので非常にラクでしたね。

僕みたいに朝弱いタイプで、二度寝とかしてなるべく長く寝ていたい人にとっては最高の環境かもしれません。

人にもよりますが、6時前に事務所に来ている人もいました。その人はいつも帰りが22時以降でしたので、ショートスリーパーだったんでしょうか。

朝礼

作業に関わる全員が集まって朝礼をします。

ラジオ体操から始まり、各作業班ごとに今日の作業内容と安全指示事項を発表します。

その後、朝礼の当番から全体の安全に関する話があり

最後に所長の長ーい訓話があります。

所長の訓話の後は、各作業班に分かれて1日の流れ、段取りを共有します。ここに我々も入り、特に必要であれば、細かいところの安全面の指示・段取りの説明をします。

例えばこうです。

・何時に大型で鋼材が入ってくるから荷下ろしお願いね(念押し・確認)

・あの場所で作業するときは、隣の工場のフェンスが近くなるから、旋回する時よく確認してね(安全指示)

・明日資材が入ってくるから、今日のうちにスペース確保しておいてね(段取り説明)

などですね。ポイントとしては、今日だけの段取り説明では足りないということです。

明日以降のために、今日必要なことをやらないといけないことが出てきます。これは原則、朝に説明しないといけません

午後になってから作業員にお願いしに行っても、いまさらそんなこと言われても。。仕事増やしてくれるなよ。。みたいなことがよく発生します。

朝イチに説明すれば、それが1日の予定として組み込まれるのでやってもらえます。

朝に説明するために、前日から予定を確認したり、調整しておかなければなりません。必要であれば図面も用意しなければなりません。これが残業が発生する要因の1つです。

逆に作業班から聞かれることもあります。

・埋め戻しするけど、どこまで埋め戻すかの高さは現地に出てるよね?

・次に資材入ってくるのはいつ?

など。作業内容とスケジュールが頭に入っていないと、全く対応できなくなり、あまりにそれが続くと作業員からの信頼が無くなり、現場で言うことを聞いてもらえなくなります。

現場巡視

朝礼が終わった後は、各作業班ごとの持ち場で作業開始です。

現場巡視でやることは大まかに以下の3つです

指示・作業状況の確認

自分も担当の場所へ行き、お願いしたことがしっかり伝わっているか、それが現場に反映されているかを確認します。安全面・品質面の確認もここで行います。

これがいちばん大切です。言葉では微妙なニュアンスが伝わらなかったり、勘違いしていることも多々あります。それを現地で確認します。

基本的には作業員を束ねる職長さんがいますので、職長さんとコミュニケーションが取れていれば、改めて指示をし直すことは無いでしょう。

昨日までとは違う作業ステップであったり、自分がちょっと特殊なお願いをしたり、職長さんもこれは初めてだぞ。という内容もありますので、朝礼で言葉でうまく説明できない箇所は、現地でここをこうして欲しい。ここをこうやって。と直接現場で指示する必要があります。

でも、他の用事で特段忙しく無い限りは現場に行って、どんなふうに作業しているかを見たり、作業員さんとのコミュニケーションを取るのが良いと思います。

品質・出来形の確認

出来上がったものが発注者の規格に適合しているかを確認します。これは書類として必要な確認です。

コンクリートの寸法であったり、鉄筋の組み立て誤差だったりの確認です。証拠として写真も併せて撮ります。

管理という意味での本当に必要な品質や出来形の確認は、上記で述べた作業状況確認の中で行います。それらを作っている最中に現場に行き、作業している傍で寸法なり高さなりをチェックします。

全部作業終わってから現場で間違いを発見しても、作業員さんは帰ってるし、やり直すのは多大な労力が発生するし、次の日の予定はズレるしで全く良いことありません。

測量・位置出し

作業の予定を確認し、前もって測量をして位置出しをしておきます。

いざ作業員が乗り込んできて位置すら出ていないと、どこを基準に作業すればよいかわからないため、作業員を待たせてしまいます。気性の荒い作業員だと帰ってしまうこともあります。

作業のスムーズに進める段取り的な面もありますが、前もって位置出しをしていると以下のようなメリットもあります。

作業員さんは紙の図面よりも、現地にどのようなサイズ感でものが出来るのかを知りたがります。そのため現地に位置が出ていると作業員さんが作業をイメージしやすくなります。

そうすると、

資材はここから入れたほうが良いとか、あんまり大きいクレーンは入れられないよ等、作業員の方からアイデアをもらえたりします

お昼

みんながいちばん気ままに過ごせる、唯一の時間帯です。

おすすめの過ごし方は昼寝一択ですね。

コンクリートの打ち込みなど、作業状況によっては昼を全く取れないこともあります。空いた時間に弁当流し込んでまた現場に出ていくということがちょいちょいあります。

打ち合わせ

元請・下請・各作業班の職長と呼ばれる人が出席して、翌日の作業内容の打ち合わせを行います。

前日の昼の時点で、翌日の予定が話し合われます。

これは毎日やります。リモートとかも無いです。全員顔を合わせて出席します。

午前中の進捗があまり進まなければ、明日も同じ作業を継続したり、

それによって段取りがちょっとズレたりしますので、その調整をしたりします。

あらかた午前中の段階で、相談根回しはしているので、その最終確認という意味合いが強いです。

個人的には、この打ち合わせがあることで昼休みが少し短くなるので、それが嫌でしたね。

午後の現場巡視

基本的には午前中の現場巡視とやることは同じです。

下に書きますが、作業終了間際は現地の確認に行った方が良いです。

現場作業終了

作業終了の時の確認です。

作業が終わる1時間くらい前に行って、やって欲しいことを確認しつつ、必要であれば指示をします。

例えば

・夜中に風が強くなる予報だから、資材が飛ばないように養生しておいてね。

・水中ポンプの電源は切られているかな

・別業者が通行する通路は確保されているか

などですね。

特に休み前や、台風や大雨が予想される場合はよく確認しておく必要があります。

みんなが帰った後に、不備を見つけると自分1人でやらなくてはいけなくなります。

内業

最後の現場の仕舞いを確認したら、事務所で内業をします。

この時間が自分がいちばん落ち着いて落ち着いて内業が出来ます

午前や午後も現場での巡視が終われば、事務所に戻って内業できるのですが、電話がかかってきて現場見にきて欲しいだとか、商社からの電話、発注者からのお願い事など自分のペースで内業ができないんですよね。

施工データをまとめるなど、現場作業が終わってからでないと出来ない内業もあります。

こういうところで残業が発生してしまうんですね。これは施工管理やっている以上は仕方ないと思います。

内業でやることはたくさんあります。以下に例を出しますと

内業でやること

・次の施工ステップの図面作成・計画

・発注者向けの説明資料

・施工の進捗データ取りまとめ

・明日以降で必要な測量の計算

・必要な資材の数量拾い

などなど

書ききれないくらいですね。

若手のうちだと、下請けさんから上がってきた書類チェックだったり、現場で必要な表示看板類の作成ラミネートなどの雑務も出てきます。本当いろいろあります。

終わり次第退勤です。全部は終わらないので、明日までに必要なものは必ずこなして優先順位をつけて、内業をしばきます。

現場にもよりますが、コンスタントに20時に帰ることができる現場はマシな方だと思います

残業が発生する要因

その日の作業の計画を立てているのは、同じ作業所の職員または自分かもしれません。それを作業員が現場でやっているのですから、日中作業をしているのを面倒みてあげなければいけません

でも作業はその日で終わりではありませんから、翌日の作業の段取り、一週間後の作業、一ヶ月後の作業の計画も必要です。

また現場の管理者として、その日の作業の進捗の確認や、出来形の確認も行います。これらは作業終了後に出てくる仕事です。

1日8時間の作業前後に、計画などの段取りや、作業終了後の確認というものが発生しますので、これらは日中の8時間以外にやることになります。これがいわゆる残業ですね。

まとめ

少し長くなりましたが、これが1日のスケジュールです。流れは変わりませんので、同じような忙しい1日を毎日くり返す感じですね。

施工管理は残業時間が長いけどなんのために残業が発生しているのかも説明しました。

もし、この業界に興味を持つ方がいらっしゃれば、参考になれば幸いです。では

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