現場監督をやっている方は、コンベックスは必需品ですよね。
現在さまざまな種類のものが発売されています。
価格の安いものから、見た目も機能も多種多様です。
その中で、僕が現場で使ってきた経験で
これは必要だなという現場監督の方におすすめしたい機能と、
私の一押しのコンベックスを紹介いたします。
選ぶ基準
長さ
コンベックスのテープ本体の長さです。
私のおすすめは5.5mですね。
一般的に現場でも「5.5m」のものを使っている人が多い印象です。
ラインナップとしては、短いものでは1m、長いものだと10mまであります。
あんまり短いと不便ですし、
長いものは大は小を兼ねるの言葉があるように、
長い方が、さまざまな長さに対応できて便利なのですが、
その分大きくなって重くなりますので、腰道具にぶら下げている人は腰痛の原因にもなります。
長さも重さもちょうどいいのが5.5mですね。
私的には、6mがあれば便利だなと個人的に思います。
自分がよく使用するであろう長さがカバーできるものを買えば良いと思います。
幅
テープ部分の幅ですね。
現場用で19mm、22mm、25mmのものが多く使われています。
私のおすすめは25mm幅ですね。
幅が広いほど、テープが自立しやすくなります。
爪を遠いところまで引っ掛けることができますので、
人が入れないような狭いところの奥から、自分のいる場所までの距離を測りたいなど
幅広のテープがあると、奥まで届きやすくなります。
二人で測定する場合でも、ちょっと端っこ持って。と相手に爪側を渡す際に、遠くからテープを渡すことができるので、一歩分くらいは省略できるようになります。
デメリットとしては、幅広になるとコンベックス本体の重さが増えますので
普段19mmなどを使用している人は、重さに慣れるまで時間がかかるかもしれません。
私自身もともと19mmを使用していましたが、25mmを初めて使ってその便利さに気づきましたので
まだ使ったことないという方は、ぜひ使ってみてください。
爪
爪にはマグネットが付いているものが便利です。
コンベックスの爪を押し付けて測る際に、押し付ける相手が鋼材であれば、マグネットでピタッとくっついてくれますので、あった方が良い機能です。
コンクリート工事では、鉄筋の間に落ちた結束線のクズや釘などを、コンベックスの爪のマグネットで引っ付けて回収することができたり
現場の番線クズ拾いにも活躍しますので、あれば便利な機能です。
ベルトホルダー
腰道具の胴ベルトに着脱可能なものを選ぶと良いです。
コンベックスについている銀色のフックのようなものだけでは落としてしまいますので、
ロック機能がついたものを買うと良いでしょう。
最初からコンベックス本体とセットになっているものがありますので、確認してみてください。
また、コンベックスホルダーと検索するとさまざまな種類が発売されています。
自分の腰道具に合うものを探してみるのも良いでしょう。
材質
現場ならこれが一番大事な条件かもしれません。
特に屋外では、雨や地下水、溜り水など、テープ部分が錆びやすい条件が揃っていますので
なるべく錆びないものを選びたいところです。
材質としては、スチールはあまりおすすめできません。すぐ錆びてしまいます。
ステンレス製か、ナイロンコートを施したものがおすすめです。
特にナイロンコートは、テープをナイロンで被覆しているので摩耗にも強いです。
土木現場では水が溜まっているような場所で、コンベックスを使うという状況がよくあります。
巻き取るときにテープが地面に付いてしまい、砂を巻き込むこともあります。
このような場合に、通常のテープであれば錆びてしまったり、砂を噛んで目盛りが剥げてしまったりしますが
ナイロンコートであれば、そのような条件に対しても錆びにくく、目盛りも消えにくくなります。
おすすめのコンベックス
イチオシのもの
現場で使用するおすすめのものは、TAJIMAのスパコンと呼ばれるものです。
ナイロンコートが施されているものなのですが、これがサビにめっぽう強く、
自分が使っていた環境は、地下水に鉄分が含まれていた現場で、普通のコンベックスが2ヶ月も経たずに錆びてしまうような現場でした。
新品を買ってはサビて巻き取れなくなって買い直す。というのを3回続けていました。
その時にサビに強いということでこのスパコンを見つけ、普通のコンベックスが2ヶ月でダメになるところを、このスパコンは1年使い続けることができたので
サビに悩まされている人は、ナイロンコートのコンベックスは本当におすすめです。
もし爪がマグネットのものが欲しいという方は、こちらが良いでしょう。
同じナイロンコートのコンベックスで、爪がマグネットになっています。
屋内使用がメインの場合
屋内使用がメインという方は、オーソドックスなもので大丈夫でしょう。
ただし、スチール製なので濡れてしまった場合、水分を拭ってあげないと錆びてしまう可能性があります。なので、屋内使用がメインの人におすすめです。
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