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【週休2日】建設業における休日の定義と現状との比較。施工管理は休めるの?【4週8休】

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建設業界に行きたい、ゼネコンや施工管理に興味はあるけど

実際にどのくらい休めるんだろう

週休2日?4週8休って何?」という方に対して、

業界の休みを表す用語の解説と、どの程度休めるのかを紹介していきます。

現在、建設業界は休みが少なく労働時間も長い。と国交省もしっかりそこは認めています。

建設業は、良質な社会資本の整備を通じて国民生活に貢献するという重要な役割を担っていますが、一方で他産業と比較して労働時間が長く、休日数が少ないことが課題となっています。

国交省 https://www.mlit.go.jp/tec/tec_tk_000041.html

その上で、建設業界の働き方改革を推し進めています。

では実際どうなのか、言葉の説明とともに現状を解説していきます。

結論としては時間はかかると思いますが、次第に休めるような風潮になってくると思います

出でくる用語
  • 週休2日
  • 週休2日交代制
  • 4週8休
  • ゼネコンの4週8休
  • 4週○休(○閉所)
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週休2日とは

ポイント

土日を閉所すること。

作業員も職員もみんなでお休み。

いろいろと言葉があってわかりにくいので、単に「土日閉所」と呼ばれることが多いです。

これは土日を閉所してくださいね。というルールです。

閉所というのは、その工事事務所作業所閉める現場作業を行わない。ということです。

閉所」というのがポイントです。

現場作業は無いので作業員も職員も休めるということになります。

土日は絶対休みと決まっているので、休日の予定は立てやすいですね。

そうなっても、施工管理の人は休みの日に事務所に出てきて、内業を隠れてやる人もいると思います。

一方、作業員の方は、作業員の所属する会社としても1つの現場のみ請け負っている訳ではありませんから、別の現場の作業に行かされる可能性もあるかもしれません。

A現場が週休2日で土曜日が休みであっても、B現場は土曜日がコンクリート打ちで人がほしいから、Bに行ってこいと言われる可能性もあります。

週休2日交替制

ポイント

週休2日になるように交替しながら休むこと

これはどういうことかというと、みんなで交替しながら休んで

作業員、職員それぞれが週休2日を確保しましょうということです。

もし土曜日に出勤したら、月曜日に代わりに休む。など休みを調整しつつ現場を進めるという方法ですね。

土曜日は誰かがいなくて、月曜もあの人が休んでいるなど、人が抜けるている状態で作業を行うので

これを実行するには、普段から交代要員として人が多く配属されていたり、少人数で現場を回さなければならない日があるという負担もあります。

もちろん、自分が休みの時に現場は稼働している可能性があります

下手したら電話がかかってくるかもしれません。

自分の担当のところでトラブルが起こるかもしれません。

自分が休むために、業務を誰かに引き継がないといけません。

ちょっと休んだ気にならないですよね。

みんな一斉に休める閉所が望ましいですね。

4週8休

ポイント

28日(4週間)で8日を閉所している計算になるようにしましょう。

これは週休2日と似ていますが、4週間単位や、あるいはもっと長い期間で見ています。

対象期間など色々条件が多いので、一概には言えませんが

発注者が言う週休2日がこれに該当することが多いです。

ここで使われるのは閉所率という言葉です。

28日のうち8日を閉所するので、閉所率は

8日/月 ÷ 28日 × 100 = 28.5%

となります。

定められた期間内に、閉所率が28.5%以上だと

4週8休を確保したと認定されます。

なぜこのようなことをするのか。

建設現場は天候不良や実際の施工条件など、予測できない要素が多くあるため

少しだけ余裕を持たせて、トータルで計算して4週8休であれば構いませんよ。

と認めています。

ある土曜日を稼働させたとしても

どこかで代わりに平日を閉所して補えば、大丈夫ということですね。

しかし、これは現場で働く作業員にとっては不利かもしれません。

実際の施工現場では、下請さんの出入りというのはとても多いです。

例えば、ある会社は3週間だけ工期が割り当てられているとします。

極端な話、その3週間突貫工事をして、そこで休めなかった分は後日閉所するというやり方をした場合

「おめーが早く終わらせないと、次の業者が入って来れないだろ。早くやれ!」というパターンですね。

そうすると、その業者はその仕事が終われば現場を去り、また別の現場にいきますから

全く休みが無かったという状態になります。

施工管理など常に現場に常駐している人にとっては、融通がよくて良い制度かもしれませんが

作業員さんのことを考えるとあまり優しい制度ではなさそうですね。

やはりみんなで休める、土日閉所が良いですね。

ゼネコンの4週8休

ポイント

1ヶ月で8日休みましょう。

ゼネコン側もあまり休みが多いと工事が進まなかったり、天気不順で作業ができない可能性を考慮して

あまり休みをとりたくない。なるべく施工日数を確保したいという思いもあります。

そこで出てくるのが「ゼネコン流4週8休」です

これは1ヶ月は4週間だから、4週8休っ1ヶ月に8日休むことだよね?

ということです。

週休2日(土日閉所)と「ゼネコン流4週8休」を年間休日で比較してみましょう。

週休2日は

2日/週 × 52週/年 = 104日/年

ゼネコン流4週8休は

8日/月 × 12ヶ月 = 96日/年

です。「ゼネコン流4週8休」の方が8日間施工日数を確保できます。

さらにひどいところになると、

お盆休みで5日休んでるから、8月は残り3日しか休みません。

1ヶ月に8日休んでるから間違いないよね。

となります。

さらに、実際の閉所に目を向けてみると

4週6閉所であったりします。

ひと月に毎週日曜と隔週土曜日を閉所して、

施工管理職員は交代でひと月に8日休みをとってね。

というところが多いです。

こういう場合は、作業員は休めないんですね。

4週○休(○閉所)

まず一番多いのは4週○休ではないでしょうか。

ポイント

1ヶ月に○日休みましょう。

○の中にはサイコロを振って出たような数字が入ります。

4,5,6が多いですかね。

最近は7っていうのも出てきています。

先ほどと同じように、この4週の意味は1ヶ月を指しますので

1ヶ月に○日の休みを取得するという制度です。

よくあるのは4週6休です。現場のオーソドックスな休みです

これは1ヶ月6閉所を指します。

毎週日曜日と隔週土曜日の休みで4週6休

もっと言い換えると、1ヶ月に土曜日を2閉所するというものです。

なので1ヶ月に5回土曜日が来ても、2回しか休みません。

まとめ

「休み」の捉え方は「休」と「閉所」で異なること

「4週」の捉え方も「4週間」と「1ヶ月」で2通りあるので

混乱するところですが、業界にいると慣れてきます。

入社の頃は、4週4閉所で職員は4週5休だったので

そのころと比べると休みは増えてきていますし、増えていく傾向にあります。

国としても週休2日を導入しようとしていますので、浸透まで時間はかかるとは思いますが

いずれは休めるようになると良いですね。

では

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